人を直視せよ~Youtuberから始まる人の虚飾性・多面性と実生活との折り合いについて、及びアイドルとの関連性とそのファンにおける信仰とニヒリズム~その1
おい、瀬戸康史。
ヒカキンといえば知らない小学生はひまわり学級にも居ないと言われるYoutuberだ。
Youtuberにあまりいい印象を持っていない人が彼の動画をただ見ると、イライラする人が多いと思う。それは紹介する商品について無知だったり、変顔したり、おかしな編集をしたり、ゲームチャンネルではゲームがお世辞にもうまい方とは言えなかったりする所だったり、様々だ。
また、極東の先住民に特有の、遊んでるだけで金を貰うなんてけしからん、という感情もあるだろう。
そして同じように瀬戸康史の動画を見ても、ちょっと違う性格ではあるが似たような感覚はやはり多くの人が持つだろう。
私もはじめは内心なんでこんなものが人気なんだ、という好奇心半分馬鹿にするつもり半分でYoutuber(それもほんの一部)の動画をここ半年ほどちょくちょく見ていた。
そうして見ているうちに独特の編集などにも慣れ、ヒカキンセイキン兄弟からシバター、その他諸々をつまみ食いしていたのだが、どうしても一人好きになれないYoutuberが居た。それが瀬戸康史である。
何故彼を好きになれないのか?私は友人に相談した。今回のブログはその内容をまとめたものです。
私は瀬戸康史氏について特別詳しいわけではないことをここにあらかじめ記しておきます。
思い返してみると、瀬戸康史の動画でもそんなに不快な気持ちにならなかった動画もあった。ゲームチャンネルにある最新のタイアップ動画だ。
【負けたらデスソース!】瀬戸弘司 vs カズ!逆転オセロニア対決!
↑こういうの貼るとブログっぽいですね。サムネ見てるだけでイライラするので改行入れます。あれはてブの編集こんなやったっけ?わからんわ。まいっか
はちみつ
この動画は見てわかる通り(普通はわからない)UUUMかどこかのスタジオで撮られたゲーム紹介動画だ。つまり、ゲーム会社に依頼されたUUUMが複数人のYoutuberに依頼し、対戦型アプリのためコラボという形で撮っている。調べるとわかるが、複数のYoutuberがこのスタジオでとっかえひっかえコラボを撮ってそれぞれのチャンネルから動画をアップさせている。
実に頭のいいやり方で、UUUMが恐らく多くの方が思っている以上にしっかりした商売をやれているということが無職でもわかるから凄い。俺もわかるから凄い
話を戻すと、つまりこの動画の瀬戸康史は仕事場で仕事をやっている。
そして次、もう動画は貼らないがゲームチャンネルのマインクラフト動画。
サムネイルを見ただけでもう、何と言ったらよいのだろうか・・
大の大人が、それもガジェット紹介中心だったオタクオヤジ顔の人が、着ぐるみで変顔。
そしてメインチャンネルも同じく着ぐるみ風帽子。
しかしそれらに紛れるガジェット系では比較的シンプルなサムネイルになっていることがわかる。
しかし本人の趣味であるカメラ等のガジェットになると・・めんどくさいオタクオヤジのボヤキがYoutuber特有の謎編集でぼやかされていたりする。
ん?と思った方はどれだけ居られるだろうか?私はこうして整理していくうちに嫌悪感の正体がある違和感であることに気付いた。それは?
「どれが本当の瀬戸康史なの?」
ということだ。
キャラを作るなんてどのYoutuberでも一緒だし、人によってはボロが出ることもある。でも元がアマチュアなんだからそれも楽しみの一つだよ!なんて思ったあなた。正しいです。
しかし瀬戸康史は他の大手Youtuberと一線を画すある違いがある。比較してみよう。
①ヒカキンはあのちょっと頭は回らないけど好青年で、ネットの流行をいち早く動画で実演してくれたり、突拍子もないチャレンジを見せてくれたり、ゲームチャンネルのマインクラフトも初期と比べると随分成長していたり、アップデート内容をすぐに試してみてくれたり・・・憎めない!
②シバターは喧嘩上等炎上ドンと来いガツンと言ってやらあ、死体蹴り上等不謹慎上等でもほんとに好きなのはプロレス。リアルでもリングでもヒール演じてやるぜー!
③瀬戸康史は・・・仕事の動画は真面目にこなすし、再生目当ての動画は編集頑張っちゃうし、趣味の動画は本音言っちゃうし・・
あれ?
前者二名は内容はともあれキャラクターが一貫していたにも関わらず、瀬戸康史にはそれがない。
ん~・・?
そもそも、Youtuberなんていうのは本人の素の性格は出て当たり前だ。俳優志望でもない限り。
何故なら演じることは疲れるからだ。
だから多くのYoutuberは殆ど素の自分に視聴者受けする特徴をつけて活動する。当たり前だ。
親しみにくい、身近な存在と思えないYoutuberというのはマニア向けにしかならないからだ。
しかし瀬戸康史はというと先ほど「演じることは疲れる」と書いたが、それにも関わらず多くの顔を使い分けて動画を作成している。
これは大変な苦労であると思うし、これが瀬戸康史の強みとも言える。
プロモーションを依頼する側としては、一つの顔のYoutuberに依頼するとなると、人を選ぶ必要がある。瀬戸康史は多くの顔を持つので、仕事を選ばず任せられる。よってより収入が増やせるという訳だ。
個人的には、もし瀬戸康史氏が動画投稿を休んでいる理由があるとすれば、この顔を使い分けるのに疲れてしまったことではないかと思っている。
話はすこし変わって、Youtuberの動画の楽しみ方というのは人それぞれだろう。
この人のガジェットレビューは本当にわかりやすい!
とか、
この人の動画はどれもはずれがないくらい笑える!
とか。
私がYoutuberの動画を見る理由は、Youtuberとは何なのか知りたかったからだ。
そしていつしか、一人のYoutuberを調べるときはサブチャンネルやゲームチャンネルなどの動画もさらっと目を通すようになっていた。これが私のYoutuberの楽しみ方だったのだ。
そこに現れたのが私の中でのYoutuber界のイレギュラーとも呼べる瀬戸康史の存在だったのだ。
つまり私は彼らを一種のタレントやアイドルを見るように楽しんでいたため、瀬戸康史の多面性に嫌悪感を抱いてしまったのだろう。
彼は頭がいい。仕事ができる。しかし動画それぞれの彼の顔を重ねると、なんともいびつだ。
そのいびつさが彼自身をも追い込んだのではなかろうか。
しかし、本来人ははじめから多面性をもった存在のはずだ。
調子が戻れば次回に続きます。
※この記事は加筆・修正するかもしれません。見づらい点などアドバイスください。